父が亡くなりましたが,離れて住んでいたので,どんな財産があるのか全く分かりません。どうすれば調べられるでしょうか?
- 2020年12月7日
- よくあるご質問
遺産分割を行うためには,どういう遺産があるかを明確にする必要があります。分割対象の遺産に漏れがあると,遺産分割協議をやり直さなければならないということにもなりかねません。
遺産には,不動産,預貯金,株式や投資信託,保険などがあります。
(1)不動産
固定資産税納税通知書や権利証などを手がかりに,法務局で登記簿謄本(全部事項証明書)を取得します。また,市町村役場に対し,名寄帳(固定資産課税台帳)を請求し,その市町村内にある不動産を把握するという方法などが考えられます。
(2)預貯金
故人のキャッシュカードや通帳から,口座がどの金融機関の何という支店に存在するかを把握します。最近は,ネット銀行の口座を持っている人も多いですので,パソコンや携帯電話から,口座の存在が判明することもあると思います。口座があることが分かりましたら,金融機関に対し取引履歴や残高証明書を請求します。
(3)株式や投資信託,保険
株式や投資信託は,証券会社から送られてくる残高証明書,取引履歴などの資料から,銘柄や口数を確認します。 保険は,保険会社から送られてくる保険証券やハガキなどの資料をもとに,契約の有無を把握します。保険契約があるというだけでは,情報として十分ではありませんので,解約返戻金(見込額)証明書などの資料を保険会社から取り寄せることが必要です。